4ターム制が可能にする学校中心の3年間
1 年間を4学期に分ける4ターム制は、生徒たちがより良い時間を送り、より大きく成長できるように導入しました。年間240日以上の授業日を確保した豊南高校の3年間は、3学期制の高校のおよそ4年分に相当します。授業日数が多いことで、学習量が増えた新課程にも余裕のある授業ペースで対応します。課外活動の時間も十分とれるので、「学校生活中心の3年間」を創出し、中身の濃い学校生活を送れる環境で、学力と人間力の両輪を磨きます。
●バランスの良い授業日と休日のリズム
4ターム制では約60日間の各ターム終了後に休暇を設けてリフレッシュの機会を増やす一方、夏休みを短めにして授業の分断を防ぎ、学習へのモチベーション・理解度を落とさないことに重点をおいています。授業日が多いため、勉強ばかりというイメージを持たれるかもしれませんが、ほとんどの生徒が「勉強への集中力を保てる」「細かく休日があるため、かえって休日が多く感じる」などのメリットとして受け取っているようです。また、年間を通じて生徒の顔が見える環境となることで、生徒一人ひとりに対するきめ細やかな対応が実現しました。
●6限授業を基本とし、課外活動時間を確保
多くの学校で7限、あるいは8限までの時間割を設定するケースがありますが、豊南高校では6限授業を基本とし、放課後の時間を十分設けています。年間42週授業の4ターム制の採用と週6日制への復帰により、豊富な授業時間数を確保できたことで、こうした時間割が可能となりました。これは、勉強と同等にクラブ活動や生徒会活動などを尊重している姿勢の表れでもあります。課外活動に参加する中で、自分のあるべき姿を見つけ出し、楽しく有意義な3年間を送れるように配慮しています。