京都府立乙訓高等学校
学校長より
新入生の皆さん、入学おめでとう。
上に揚げている本校のメッセージについてお話します。
「鍛える」という言葉は「体を鍛える」、「筋肉を鍛える」、「鋼を鍛える」、「刀
を鍛える」と言うように、外部から様々な刺激を受け
(与えられ)そのもの自体が強くなっていく場面・状態で使われています。
従って、外部からの刺激が強ければ強いほど、そのもの自体の強さも大きな
ものとなり、外部の刺激に打ち勝つほどに磨かれていくと解釈することができ
ます。
さて、これからの高校生活は、その先の社会人として身につけておくべき多
くの内容(学習活動、規律、生活習慣、部活動、進路に向けた取組など)を学
びます。私はまさにこの内容こそが外部の刺激そのものであると考えます。そ
の刺激が大きければ大きいほどしっかり鍛えられ、より磨かれた自らを具現化
することができます。それが「鍛える」に込めたメッセージです。
一方、「創る」は、意図的に「作る」ではなく、「創る」としています。
「作る」は「以前から存在しているものを再現する」、「言われたとおりに形
にする」というような感じで受動的な印象を受けますが、「創る」は「創造す
る」、「創設する」など、自ら考え知恵を絞って「新しいものをつくり出す」と
いう意味があり、「自主的・主体的に考え行動する」という期待を込めていま
す。
「誰かに言われなければ動かない」、あるいは「やらされている」などと言
った消極的な行動ではなく、しっかりとした目標を持ち計画的に行動できる力
をつけることが大切であるというメッセージです。
新入生諸君には、本校のこれらの言葉に託したメッセージをしっかり考え、
高校生活を送ることを期待しています。
また、保護者の皆さんともしっかり語り、考え合い、
地域に愛され、地域の方々とともに「創り上げる学校」
であるため、本年度は下記事項を重点目標として、様々
な取組を展開して参ります。どうか御理解と御協力をよ
ろしくお願いいたします。
校長 川 合 英 之